さて紫外線の悪い影響を上手に防ぐためのグッズを紹介していきましょう。

まずは帽子です。夏の紫外線の強い時期には帽子をかぶる人も多いと思いますが、これは紫外線を防ぐためにはとても理にかなった行動です。

つばの長さが7cmあるキャップタイプの帽子だと60%、ハットタイプの帽子だと65%の紫外線防御効果があることが分かっています。つばの長さが13cmのハットになると90%の紫外線を防御できるんですよ。

ぜひ紫外線の強い時期には帽子をかぶるようにしましょうね。

次に日傘。日傘は紫外線を50%程度防御する効果があります。ちょっと数字が低いと感じますが、これは紫外線の散乱性が高いという特性によるものです。紫外線は空気中の様々な物質に当たって散乱するんですね。

太陽から真っ直ぐに届く光は日傘で90%近く防ぐことができますが、散乱する紫外線は日傘では完全に防ぐことはできないということなんです。

よく黒い日傘がいいか白い日傘がいいかということが言われますが、両者にほとんど差はないことが実験で分かっています。

最後にサングラス。前述したように目から入った紫外線は、角結膜炎を起こしたり、老人性白内障の原因になったりします。

また目から紫外線が入ると、肌に当たる紫外線と同じように脳が判断し、紫外線を吸収するためにメラニン色素を作れという命令を出します。

つまり、目から紫外線が入ることで日焼けと同じ反応がおこるわけです。ですから、目の紫外線対策もしっかりすることが必要なんですね。

気をつけなければいけないのは、濃い色のサングラスだからと言って紫外線を防ぐ効果はないという点です。レンズの色の濃さは紫外線防御機能とは無関係なんです。

ではどんなサングラスを選べばいいかというと、「紫外線カット表示」のあるものです。紫外線透過率1%以下という表示があれば、そのサングラスは紫外線を99%以上防いでくれるということになります。

それから、上で述べたように紫外線は散乱性が高い光です。サングラスのすき間からも入ってくるので、顔の形状にマッチしたフレームを選ぶというのも大切なんですよ。